teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]
あなたも高機能な無料レンタル掲示板を作りませんか?
作成は、こちらから→


新着順:17/782 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

ワールドディ 北海道フォーラムの報告(その2)

 投稿者:前田敏章  投稿日:2013年11月21日(木)23時14分58秒
  通報 返信・引用
  最初に、この欄での報告が遅れたことをお詫びします。

先ほどの報告その1に続き、本欄では、フォーラム冒頭で紹介されたショードリィさんのメッセージ、そして提案され賛同を得た「交通死傷ゼロへの提言」を紹介します。
なお、「提言」は、これまでの本フォーラムの基調講演講師、小栗幸夫氏(2009年)、今井博之氏(2010年)、津田美知子氏(2011年)、そして2009年のコーディネータ山本純氏(札幌学院大教授)からのご意見を聞きながら起案しております。


++++++++++++++++++++++++++++

   16th November 2013            2013年11月16日

My dear Friends in Japan,
親愛なる日本の皆様

I am so happy that the movement of the World Day of Remembrance for Road Traffic Victims has reached Japan, and that many NGOs and NPOs had started actions already on the World Day in 2007.
世界道路交通犠牲者の日が日本に伝わり、2007年に、多くのNGO, NPOのワールドディの活動が始まったことを嬉しく思います。

I have learned that the actions have grown gradually since then. I am especially happy that not only NGOs and NPOs, but also local police and government agencies started to join WDR events. その時から活動が序々に拡大し、とりわけ、NGO,  NPOのみならず、警察や地方政府が活動に参加を始めたことは嬉しい限りです。

  The events and actions to commemorate the World Day of Remembrance are growing throughout the continents worldwide. There is an essential reason why the commemoration of this Day has grown to this scale ? it is that the tragedy of road deaths and injuries is universal, enormous and deeply destructive. Increased car ownership and unchanged policies of developing more highways make this problem worse. ワールドディの活動は世界中で広がっています。この世界規模の拡大には理由があります。それは道路での死傷が世界規模であり、巨大であり、その破壊性が深刻だということです。自動車の増加と自動車道路建設という変わらない政策によって、この問題はさらに深刻さを増しています。



Our World Day represents an opportunity of highlighting the devastation and of demanding action from governments and all relevant agencies and stakeholders, including road users themselves. ワールルドディは、道路災害にハイライトをあて、政府、関係組織、道路利用者を含む当事者の行動を要求する機会です。

We are now in the Decade of Action for Road Safety 2011-2020. The World Day motto throughout the Decade is: From Global Remembrance to Global Action across the Decade ? let’s make 2011 ?2020 a Decade to remember!  私たちは、いま、道路安全のための行動の10年2011-2020のただ中にあります。この10年のワールドディの共通テーマは、世界の追悼から世界の行動へです。2011年から2020年を記憶される10年にしましょう!

Based on the remembrance of all those who have lost their lives on the world’s roads, our actions are bound to lead to success when we are all united. Let us work together beyond organizations, country borders and generations until the day of success when the real road safety is achieved, namely zero fatalities and serious injuries in road traffic.
世界の道路上で生命を失い傷ついた人々を思い、我々は結束し、行動を成功に導かねばなりません。組織を越え、国境を越え、世代を越え、道路安全が達成する日まで、すなわち、道路交通による死傷がゼロになる日まで、いっしょに行動しましょう。

All best wishes for the World Day 2013 commemorations in Japan!
日本でのワールドディ2013の成功を祈って

Sincerely,   親愛をこめて
Brigitte Chaudhry    ブリジッド・ショードリー
President of Road Peace,   ロードピース会長
Initiator of the World Day of Remembrance for Road Traffic Victims

世界道路交通犠牲者の日創始者


++++++++++++++++++++++++++++++++++++


   交通死傷ゼロへの提言
                             2013年11月17日
                 世界道路交通犠牲者の日・北海道フォーラム

近代産業社会がモータリゼーションとともに進行する中で、人々の行動範囲は飛躍的に拡がり、欲しいものがより早く手に入る時代となりました。しかし、この利便性を享受する影で、「豊かさ」の代名詞であるクルマがもたらす死傷被害は深刻で、命の重さと真の豊かさとは何かという問いが突きつけられています。
わが国において2011年に生命・身体に被害を受けた犯罪被害者数は89万711人ですが、このうち何と96.5%(85万9105人)は道路交通の死傷(死亡者数6,741人)です。この「日常化された大虐殺」ともいうべき深刻な事態に、被害者・遺族は「こんな悲しみ苦しみは私たちで終わりにして欲しい」と必死の訴えを続けています。人間が作り出した本来「道具」であるべきクルマが、結果として「凶器」のように使われている異常性は即刻改められなければなりません。このような背景から、国連は11月の第3日曜日を「World Day of Remembrance for Road Traffic Victims(世界道路交通犠牲者の日)」と定め警鐘を鳴らしています。
交通死傷ゼロへの提言をテーマに本年も集った私たちは、未だ続く「事故という名の殺傷」を根絶し、「日常化された大虐殺」という言葉を過去のものとするために、以下の諸点を中心に、わが国の交通安全施策の根本的転換を求めます。


第1 交通死傷被害ゼロを明記した目標計画とすること

憲法が第13条で定めているように、人命の尊重は第一義の課題です。現在の第9次交通安全基本計画の基本理念は「究極的には交通事故のない社会を目指す」とされていますが、「究極的には」でなく、中期目標としてゼロの実現を明記し、政策の基本に据えるべきです。
減らせば良いではなく、根絶するにはどうするかという観点から、刑法や道路交通法など法制度、道路のつくり、対歩行者を重視した車両の安全性確立、運転免許制度、交通教育など関係施策の抜本的改善を求めます。この度改正された自動車運転に関わる処罰法も、人の死傷という結果の重大性に見合う内容へと運用も含めさらに見直しが必要です。
私たちのこの主張は、単なる理想論ではありません。現に、スウェーデンでは、交通事故で死亡もしくは重症の外傷を負うことを根絶するという国家目標を「ヴィジョン・ゼロ」という名のもとに国会決議として採択しています(1997年)。そして、この目標を達成するための方法論と、その科学的根拠を示しています。

第2 クルマの抜本的速度抑制と規制を基本とすること

これまでの長い苦難の歴史から私たちが学んだ教訓は、利便性、効率性、そしてスピードという価値を優先して追求してきた「高速文明」への幻想が、人々の理性を麻痺させ、真の豊かさとは相容れない危険な社会を形成してきたということです。安全と速度の逆相関関係は明白です。持続可能な共生の交通社会を創るための施策の基本に速度の抜本的抑制を据えるべきです。
クルマが決して危険な速度で走行することがないように、今まで以上に踏み込んだ新たな規制が急務です。クルマ自体には、段階ごとに設定された規制速度を超えられない制御装置(段階別速度リミッター)や、航空機のフライトレコーダーに相当するドライブレコーダーの装着を義務化し、速度と安全操作の管理を徹底するべきです。さらに、ISA(Intelligent Speed Adaptation 高度速度制御システム)の実用化を急ぎ、二重三重の安全装置を施すべきです。
これまで検討されてきたITS(Intelligent Transport Adaptation 高度道路交通システム)は、情報による効率的制御であるもののハード面での高速走行を前提にするという矛盾を抱え、安全性向上にどれだけ寄与しうるかは不明です。同様に「自動運転」の技術開発が、今後も多数存在するであろう「非自動運転車」の危険速度走行を免罪することになってはなりません。今あるクルマの速度規制こそが急がれます。

第3 生活道路における歩行者優先と交通静穏化を徹底すること

道路上の子どもや高齢者の安全を守りきることは社会の責務です。人口当たりの歩行者の被害死が諸外国との比較において極めて高いのが現状であり、歩行者を守るためにまず取り組むべき課題は、生活道路における歩行者優先と交通静穏化(クルマの速度抑制)です。
道路や通りは住民らの交流機能を併せ持つ生活空間であり、決してクルマだけのものではありません。子どもや高齢者が歩き自転車が通行する中を、ハードなクルマが危険速度で疾駆する日常は、その根本から変えなくてはなりません。幹線道路以外のすべての生活道路は、通行の優先権を完全に歩行者に与え、クルマの速度は少なくても30キロ以下に一律規制し、さらに必要に応じて道路のつくりに工夫を加えて、クルマの低速走行を実現しなくてはなりません。これが欧州の常識であり、ドイツやオランダの都市では、完全に実施されています。このような交通静穏化は歩行者優先の理念の「学び直し」の第一歩であり、ひいては幹線道路の交差点における死傷被害の抑止に結びつくはずです。横断歩道のあるすべての交差点を歩者分離信号にすることも重要課題です。
同時に、財源措置を伴う公共交通機関の整備を進め、自転車の更なる活用と安全な走行帯確保を緊急課題と位置づけるなら、道路の交流機能は回復し、コンパクトな街並みは活気を取り戻すでしょう。
私たちは、交通事故による死傷をゼロにしたいと願っています。しかし、それだけではなく、現行の交通システムをより安全なシステムに改善することは、交通事故の被害者だけにかかわらず、もっと普遍的な市民や住民の生活の質をも豊かにすること、それはすべての市民の基本的人権の保障につながるということを主張しているのです。



++++++++++++


                
 
 
》記事一覧表示

新着順:17/782 《前のページ | 次のページ》
/782