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北海道フォーラムの報告

 投稿者:前田敏章  投稿日:2015年11月19日(木)09時17分42秒
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  「交通死傷ゼロへの提言」をテーマとした「世界道路交通犠牲者の日・北海道フォーラム」は、11月15日、札幌市中央区の「かでる2・7」を会場に、60人を超える参加者で成功裡に終えることができました。以下概要の報告です。

主催者挨拶(前田)では、冒頭、14日夜に東京タワー前で行われたキャンドルナイトの写真を投影して全国の取り組みと連帯して開催されるフォーラムであることを述べ、次に第10次交通安全基本計画の中間案に対する公聴会(11月6日)の公述人として、本フォーラムで採択されている「交通死傷ゼロへの提言」の主旨

 ①死亡・重傷ゼロを究極ではなく中期目標として掲げ、その過程としての5年計画目標値とすること。中間案の目標値(死者数2500人)を見直すこと
 ②速度の抜本的抑制と機制
 ③生活道路での歩行者優先と交通静穏化~ゾーン30などの早期普及と徹底

を強調して要望したことなどを報告しました。

第1部、「ゼロへの願い~こんな悲しみ苦しみは私たちで終わりにしてください~」では、3人の被害者・遺族の方がメッセージ。

千歳市の小林三千男さんは、「母の無念を想う」と題し、88歳という高齢運転者の漫然運転によって、横断歩道を青信号で渡っていて轢かれたお母様(京さん、当時83歳)の無念を語り、高齢運転者の問題をあわせて提起しました。小林さんは、加害者が事故後1週間ほど経ってから最初の供述を自分に都合よく変えた嘘の言い逃れを正すために、何度も現場に足を運び目撃者を探し、刑事裁判では被害者参加して被告の不誠実も明らかにしました。

札幌市の黒川和子さんは、44年前17歳で、酒気帯び運転の車に轢かれ40日間の意識不明という重傷被害(頭部挫傷、頭蓋骨骨折、全身打撲)を受け、奇跡的に助かったものの、今も「び慢性脊索損傷」などで全身の痛みに苦しむ毎日であること、加害者の不誠実、刑事司法や医療の問題なども指摘し、「加害者の罪に対する国の時効はあっても、被害者に対する傷害の責任は消えない」など涙ながらに切々と訴えました。

続いて白倉裕美子さんは、昨年7月13日の小樽事件を繰り返すなと飲酒運転根絶の道条例制定を求めてきた被害者連絡会として、経緯と要望内容を報告。今月26日開会の定例道議会で共同で提案される全会派案にどのように反映されたかなど述べ、基調講演につなげました。

第2部「ゼロへの提言」は基調講演。講師は、6月に北大の学生団体が主催した「飲酒運転のない北海道をめざすシンポジウム」にも来札願った法社会学が専門の愛媛大学小佐井良太准教授。氏は現在「総合的な飲酒運転対策としての飲酒運転根絶条例の実効性の検討」を中心テーマに研究をされており、「飲酒運転根絶と交通死傷ゼロへの課題」と題し、1時間に亘って「飲酒運転根絶の考え方、「半歩」踏み込んだ施策の検討、交通死傷ゼロに向けて」という中項目で講演。飲酒運転根絶を個人の事後的処罰から社会問題として未然防止(予防)へシフトさせること、住民や特定業者などそれぞれの主体の「責務」を明確にし、それを果たすための実効的「支援」が求められること、「半歩」踏み込み、アルコール健康障害対策基本法との関連で、アルコール専門医療との連携で、また、教育的施策、警察・公安委員会との連携、飲食店や事業所での取組み連携など具体的に提言されました。
最後に「全ての交通犯罪を許さない社会の実現、交通死傷ゼロこそが目標」「1人1人が半歩踏み出すことでクルマ優先の社会から人命優先へ、それはきっと実現できる」と結び、参加者全員に指針と大きな勇気を与えてくれました。

第3部「ゼロへの誓い」は、会場討議で弁護士、研究者、市民団体などから貴重な発言を受けたあと、来賓の道くらし安全課安海課長、道警交通部髙瀨管理官より力強い決意のご挨拶を受け、最後は、いのちのパネル展実行委員長の小野さんの閉会挨拶で、熱意あふれる3時間のフォーラムを閉じました。

http://www.ne.jp/asahi/remember/chihiro/

 
 
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